寄付型クラウドファンディングの税務(実施者・支援者)

 

クラウドファンディングにはいくつか種類がありますが、
その中でも「寄付型」は、支援者が見返りを求めずに資金提供を行う仕組みです。

社会貢献やプロジェクト支援などで広く活用されていますが、
税務上の取り扱いについてまとめてみました。

実施者の税務

寄付型クラウドファンディングで受け取った資金は、形式ではなく「対価性の有無」で判断されます。

■ NPO法人・非営利法人の場合

・対価性がなければ → 収益事業に該当しない → 法人税の課税対象とはならない
・リターンが強いと → 収益事業に該当 → 課税

例)リターンの内容別に、
・お礼メールのみ → 非課税
・グッズ・イベント参加権 → 課税の可能性あり

※NPO法人でも、収益事業に該当する場合は、法人税が課税されます。

 

■ 一般法人(株式会社など)の場合

受け取った資金は「益金」として課税対象になります。

例)
100万円集めた場合 → 100万円が収益として計上

 

■ 消費税について

見返りを求めない寄付型クラウドファンディングは、消費税がかかりません。
ただし、リターンの内容によっては課税対象となるため、
「寄付型」という名称が、税務上の寄付と結びつくわけではなく、実態で判断されます。

支援者の税務

■ 法人が支援する場合

・寄付金として処理 → 損金算入に制限があります。
・リターンの内容によって「購入」とみなされる場合
→ 経費として処理できる可能性があります。

■ 個人が支援する場合

・寄付金控除を受けられるケースは、
国・地方公共団体・認定NPO法人(※)・一定の公益法人等への寄付に限られます。

※ 認定NPO法人:所轄庁の認定を受け、寄付金控除の対象となるNPO法人

寄付型と購入型との違いまとめ

寄付型
→ 対価性なし(消費税も不課税)

購入型
→ 商品・サービス提供あり
→ 売上+消費税課税

例)
Tシャツ、イベント参加など
→ 実質購入型扱いになることがあります。

 

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