働き方を変え続けてきた私の記録⑪ 独立は「両立の答え」ではなく、「試行錯誤のはじまり」

8時に城下散策は独立してから。

「仕事を辞めて独立したほうがいいですか」と聞かれることがあります。
確かに、時間の自由がきく分、家庭との両立や自由時間が増えるようにだけ見えるかもしれません。でも、実際に経験してみると、それほど単純な話ではありませんでした。今回は、私が独立して感じたことについて少し書いてみます。

独立したほうが子育てとの両立をやりやすいか。 そんな簡単なものではない。

限界を感じて独立しました。仕事のあり方も働き方としても。
でも、独立したからといって簡単なわけではないことも、すぐに実感しました。
結局は、どちらを取るかという話なんだと思います。

結論から言えば、私は独立してよかったです。けれど、全面的に楽になったわけではありません。
「独立したほうがいい」と一概に言えないくらいの現実もありました。

私が独立してよかったのは、独立したからこそ見える世界を知ることができたから。選択肢を増やすことができたから。自由度も広がりました。
でも、「その気になれば」、独立しなくても手にできる選択肢もあります。でも実際は、その「その気になる」のが難しいんですよね。
だからこそ、独立という強制的な後押しがあって、ようやく見えるものがあったのかもしれません。

時間の自由と、リズムのむずかしさ

独立と子育ての親和性を感じるのは、やっぱり時間の使い方です。参観や習い事の送迎、急な体調の変化に対応できるのは本当に助かります。多くの人にも想像しやすい部分でしょう。

でも、あまり語られないのが「仕事のリズムを戻すことの難しさ」。働けない時間を、誰も埋めてくれません。会社員でも同じですが、
サラリーマンのように「出社すれば仕事が始まる」という強制力もない。

あの頃と同じようにできるはずなのに、子どもが寝たあとや、土日、朝早くに仕事をするという働き方で、すっきりしない。無限に調整できることは、無限に働けるということでもあります。
線引をしっかりしないと仕事との境界線がぼやけてしまいます。

仕事はなくなることはありません。会社員時代では担当外だった総務業務や営業活動、一時対応など
すべてを行うことになりますから、そのリズムをつけるまでは大変なんじゃないかと思います。

独立は「選択肢」ではなく、「試行錯誤の場」

独立してみて思うのは、仕事は減るどころか、むしろ増えるということ。会社員時代には担当外だった総務や営業、問い合わせ対応など。
すべてを行うことになりますから、そのリズムをつけるまでは大変なんじゃないかと思います。

だから私は、独立は「子育てや家庭との両立の選択肢」とは思っていません。むしろ、「働き方」という切り口だけでいうと「試行錯誤するための場」。会社員のときには試せなかった働き方を、自分で試してみるためのひとつの選択肢です。
その過程の中で、「自分に合う働き方」を見つけていくのだと思います。

仕事を辞める、独立する、ということについて聞かれることがありますが、どちらを選んでも試行錯誤は続きます。
ただ、自分で決めて行動するという力は大きい。
自分のやりたい仕事を叶えるために独立するにしても、働き方を試したくて独立するにしても、
「自分で決めた」という事実が、力になるのではないでしょうか。

 

【姉妹日記】
長女が分厚い本をものすごい集中力で読んでいて、「夕ご飯片付かないから食べて」というのもはばかられるくらい。お腹空いているというから作ったので食べてもらいましたが。
次女は最近は将棋が好き。対局に誘われましたが断ると、5歳がひとりで対戦してます。

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