事業をしていると、経理はつい後回しになりがちです。
「まとめて一気に処理する」「月ごとに少しずつ整理していく」どちらが良いのか迷うこともあると思います。
今回は、まとめて処理する方法と、月次チェックを行う方法について、それぞれの特徴を整理してみました。
まとめて処理の特徴
まとめて処理するやり方は、作業を一気に終わらせられるのがラクだと考えられる場合にはメリットになります。
メリット
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一度にまとめて処理できる
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同じような取引を続けて処理できる
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判断に迷う回数が少なくなる
コピペなどで処理できるのが代表的なメリットです。
デメリット
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内容を思い出しにくくなる
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資料を探す手間が増える
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借入時にすぐ試算表が準備できない
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税務判断のための経営状況が把握できない
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ミスが発生しやすくなる
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修正できないまま決算を迎えてしまうこともある(誤入金、過払いなどが決算書に残る)
まとめて処理は「楽に見えて後で負担が増えやすい」という側面があります。また、経営判断を迫られる重要な局面で、必要な情報がすぐに手元にないことで困ることもあるかもしれません。
月次チェックの特徴
月次で確認していくと、取引の流れを把握しやすくなり、数字も自然と整いやすくなります。
メリット
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取引内容を思い出しやすい
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勘定科目や処理の修正がしやすい
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資料整理が進みやすい
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数字の流れを早く把握できる
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決算前に慌てにくい
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融資や助成金申請にも備えやすい
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「溜まっている不安」を減らせる
デメリット
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月末月初に負荷が集中しやすい
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業務フローを整えないと続けにくい
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担当者の慣れが必要
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間違いに気づくまで時間がかかる場合もある
月次チェックは「日々の積み重ね」です。単発ではなく日々の業務として進めるという意味で、安定したやり方です。
まとめ表
比較項目 | まとめて処理 | 月次チェック |
---|---|---|
作業の流れ | 一度にまとめて処理 | 少しずつ積み上げる |
思い出しやすさ | 思い出しにくい | 思い出しやすい |
修正のしやすさ | 修正しにくい | 早めに修正できる |
資料整理 | 探す手間が出る | 早めに整理できる |
税務判断 | 決算前に急ぐ | 余裕をもって判断できる |
決算前負荷 | 修正間に合わず残ることも | 決算時に慌てにくい |
外部対応 | 数字の用意に時間がかかる | すぐ提出できる |
融資・助成金 | 不利になりやすい | 説明しやすい |
心理面 | 不安が残りやすい | 安心感がある |
やり方はひとつではないので、今のやりやすさを大事にしつつ、必要に応じて少しずつ見直していくのが良いのかなと思います。
【日記】
税理士団体の会合へ。写真撮影も。
講演会は刺激的でありがたい機会でした。懇談会で新しい出会いも。
【姉妹日記】
急に気温があがり送迎で汗だく。早くお迎えに行ったことでブーイング。暑いから涼しくなってから迎えに来てほしいと^^;
長女は鉄棒にハマり顔が赤くなるまで公園で特訓。今日は特訓の成果を授業で発揮できて満足げでした。