これまで税理士業界で長く携わってきた中で、数多くの事業承継を身近で拝見してきました。また、2代目や3代目の方々のご意見をお聞きする機会も多くありました。
そんな中、事業承継のタイミングは大きく分けて3つのパターンがあると感じています。
計画的な事業承継
ひとつ目は、計画的に事業承継を行うパターンです。
多くの方が「〇〇歳までに」といった具体的な目標を掲げて、事業承継に取り組まれることが多いです。そのため、株式や権限を少しずつ後継者に譲るという方法が理想的とされています。計画的に進めることで、承継後のトラブルを防ぐことができる点が大きなメリットです。
とはいえ、現代表が長期間経営を続けたいという思いが強かったり、後継者への不安から積極的に譲渡を進めることができない場合、計画的な事業承継は実現しにくいこともあります。
機が熟すのを待つ事業承継
それとは別で、機が熟すのを待つパターンもあります。計画的な事業承継を目指しているわけではなく、「タイミングが来たら」といった形で進みます。
業績が順調なうちは事業承継を後回しにしている方が多く、突然の事業環境の変化や経営者の体調不良などで、事業承継が進むことがあります。例えば、コロナの影響による経営の転換や、長年勤務した従業員の定年退職、本社建物の老朽化、取引先の世代交代などが、事業承継のきっかけになります。
事業承継先が見つかった場合
最後に、事業承継先が見つかったパターンです。事業承継先を探していて、見つかった場合です。
計画的に事業承継を進める中のひとつの選択肢としてM&Aによる譲渡を進める場合もありますが、「マッチング」という側面がありますので、計画的というには難しい側面があります。
事業譲渡先が見つかれば、迅速に承継を進めることができる反面、なかなか理想的な承継先が見つからないことが多いのも事実です。とはいえ、目標がはっきりしていると、何を重要視するべきかが明確になり、事業承継は進みやすくなります。
重要視するものがはっきりしない場合には、何かしらの外的要因により進むことが多いです。(たとえば、今事業譲渡した方が、来期譲渡するより良い理由がある場合など)。
もし、M&Aにより事業承継を「計画的に」進められたい場合は、明確な目標や期限を設定されるよいでしょう。「事業存続や雇用の維持を重視する」などといった事業承継への希望を明確にしておくとよいのではないでしょうか。
【日記】
眼科。まぶしくなる点眼と晴れの組み合わせの威力がすごかったです(汗)
夕方髪を束ねていたら次女に「なんでくくってるの?」と聞かれました。黄色い服着てたら「何で黄色い服着てるの?」、仕事してたら「何で仕事してるの?」と。なんででしょうね。
長女の学校でトランプのスピードが流行っているそうで、勝負。まだまだ負けません。いくつまで勝てるかなぁと考えたりしました。
【something new】
スピード(長女学校ルールVer)