乗馬資格は3歳以上。
税理士の受験資格
2023年から税理士受験資格の要件が変わりました。
税理士は、会計学2科目と税法3科目、あわせて5科目の試験に合格することで登録することができる資格です。この税理士試験は誰でも受験できるものではなく、受験資格が必要でした。(現在でも税法受験には受験資格が必要。)
これまで受験資格は、「職歴(勤務経験など)」によるものも以外では、日商簿記1級の合格者や、経済学・法律学を履修した大学3年次以上の者や卒業生などに限られていました。
そのため、職歴や学歴で受験資格を得られない方は、受験資格を得るためにまず、日商簿記1級の資格取得を目指すことが王道でした。古いデータによると受験者数全体の15%が簿記試験合格により受験資格を得ていたようです。
それがこの度の改正では、会計学である、簿記論、財務諸表論については、受験資格がなくなり、誰でも受験できるようになりました。
税法に関する科目についても、履修科目要件が緩和されました。
具体的には、
・大学又は短大の卒業者で、「社会科学に属する科目」を1科目以上履修した者
・大学3年次以上で、「社会科学に属する科目」を1科目以上含む62単位以上を取得した者
などに受験資格が与えられ、これまでよりも多くの方が受験資格を得ることになりました。
従来は、法律学、経済学の履修に限定されていた部分が、「社会科学に属する科目」に置き換わったことによります。
「日商簿記1級」と「簿記論、財務諸表論」
受験資格は、日商簿記1級の合格者と、他にも全経簿記上級の合格者に与えられます。この2つの試験は同等のレベルと言われています。
そして、これらの試験は、税理士の簿記論、財務諸表論よりも難しいと言われることがあります。
実感として、難易度は直接的に比べられませんが、逆に言うと、税理士試験より簿記1級が簡単といえるような試験ではないということのあらわれでもあります。
ただ、簿記1級の方がハードルが低いところもあります。
受験対策の学校にお支払いする金額は、大手で日商簿記一級が17万円くらい、簿記論・財務諸表論は各22万円で2科目で44万円ほどです。(2024年3月調べ。学校により大きく変わります。)
また、通学期間は、日商簿記1級は、初学者で半年合格を目指すコースがあります。
対して税理士は、初学者は1年での合格を目指すコースが主流です。
そして受験のチャンスも日商簿記1級は年に2回、税理士は年に1回と違いあります。
出題傾向の違いもありますので、簡単に比べることはできませんね。
ちなみに、合格率は日商簿記1級が10%前後で、簿記論、財務諸表論の合格率よりも低い年が多いです。
簿記論、財務諸表論からの税法科目
さて、無事に日商簿記1級を取得したとして、その後税理士試験を受験する場合、やはり簿記論・財務諸表論を選ばれる方が多いです。(受験資格が簿記1級でなくてもそのような傾向があります。)
そして、簿記1級取得者は比較的スムーズに会計科目を合格することが多い印象です。
ただ、税理士資格取得のためには、税法科目との違いを意識して挑むとよいでしょう。
税法科目は、本来の受験資格である法律学が深く関係する科目。
受験対策校での勉強は、学問よりも受験対策の色が濃く、法律学を履修しているという感覚はありませんが、暗記も多く、会計科目との明確な違いを感じます。
簿記や会計科目を取得したあとは、そのままのテンションではなく、税法についてまた別の新しい面白みを探りながら取り組むとよいかもしれません。同じ試験の延長線と考えるのではない方が覚悟もできるかなと。
受験資格の緩和で、ますます簿記論、財務諸表論の受験者は増えそうですが、税理士になるためには、その先の税法対策も進めていきましょう。先に税法科目を受験することも長い目でみれば近道かもしれません。
【日記】
朝から終日訪問日。お客様を通じて素敵な方々とお会いできました。サポート役としてでしたが、またご縁をいただけるといいなと。手土産も粋なメッセージが込められていて粋でした。
今朝は長女も次女もテンション低く登校登園したくないよと。私が早くから仕事に向かうことに抵抗しているのだとすれば感度がすごいです。
帰宅後は楽しく。次女、おつきさまをポケットに集めています。
【something new】
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