働き方を変え続けてきた私の記録③時短勤務の誤解と現実

「一緒に遊んでほしい」帰宅後のリクエスト。

今回は前回の「時短勤務」での働き方について、もう少し振り返ります。
ありがたい制度でありながら、誤解やズレを感じることも多かった働き方。そのときの実感を書き残しておこうと思います。

「時短は楽」という誤解

時短で働くと「楽だよね」と思われがちです。早く帰れていいよね、と。けれどそれは大きな誤解です。

もし100の仕事量が80に減るなら楽かもしれません。でも実際はそうではありません。仕事の担当はそのまま、つまり仕事を終わらせられるかは自分次第。フルタイムと変わらないのです。

「時短」とは名ばかりで、私は残業も早朝出勤もしていました(フルタイムと同じ退勤時間になることも多々)。
うまく立ち回れば時短で帰れるけれど、そのための調整や負担は大きいのです。

また、待遇については言うまでもありません。
誰もこの働き方を選ばなかったことからも、この働き方の長短がわかると思います。

担当を持っているかどうかでも、時間調整のしやすさは変わったと思います。私の場合は、担当を持ったままの時短勤務でしたが、経験が浅ければまず難しかったと思います。入社1〜2年目だったら、短時間で回すのは到底できなかったでしょう。ある程度の年数を積んでいたからこそ、なんとか成立したのだと思います。

制度があっても個人にかかる負担

会社に制度があったからこそ、私は復職できました。もし制度がなければ続けられなかったでしょう。

けれど、スタッフ同士の調整は自分でやらなければならず、初めての育休復帰者だったこともあって、申し訳なさやなんともいえない視線を一人で受け止めることになりました。

「時短だからラク」というのは大きな誤解。楽しそうに時短勤務している同業者の話を聞いて驚いたくらいです。状況や職場によって全然違うのでしょうね。

家庭内の役割分担という落とし穴

もう一つ不本意だったのは、家庭での役割分担が「時短だから」という理由で決められてしまったこと。

時短だから送迎できるよね、家事もできるよね、と。話し合いではなく、なし崩し的にそうなってしまいました。

知り合いには、分担するために、フルタイムを選んだ女性もいます。「同じフルタイム同士だから分担の話ができる」と言っていたのを聞いて納得しました。確かに、時短だと片方に負担が寄りがちです。

実際は、時短で帰って子どものお迎え、夕飯、寝かしつけ…の方がよっぽど大変。ぎりぎりまで働いて、自分で時間をコントロールした方が楽だったかもしれません。

まとめ

時短勤務は決して「楽な働き方」ではありません。制度があることはありがたいけれど、その分、職場でも家庭でも調整や負担がのしかかる。

私はずっと「早くフルタイムでバリバリ働きたい」と思いながら過ごしていました。
働き方は人それぞれですが、こういう実情に悩まされてきた方は多いのではないでしょうか。

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