会計で「残高を合わせやすい科目」と「慎重に確認する科目」

「好きな勘定科目」はありますか。
決算や月次を進めていると、テンポよく確認を進められる科目と、そうではない科目があります。
今日はそんな科目の分類についてまとめてみます。

確認しやすい科目

申告書作成を経験した方ならわかると思いますが、証憑(エビデンス)が明確な科目があります。

  • 預金 → 銀行残高が正しい

  • 借入金 → 返済予定表どおり

  • 地代家賃 → 契約書どおり

  • 役員報酬 → 決議どおり

ブレがなく、確認すればそのまま数字が決まります。こういう科目は安心して確認を進められます。

中身が見えにくい科目

仮払金/仮受金(決算時に残ってほしくない科目)

雑収入/雑損失

これらは、科目名だけでは内容が見えないという共通点があります。
仮勘定は本来「仮置き」です。
誤振込、誤入金、一時的な立替など、理由がさまざまなので、丁寧な内容確認が必要になります。

雑収入・雑損失も、
売上にも経費にも分類しづらいものが入るカテゴリーで、
保険解約金、消費税差額、現金過不足など、性質の判定が必要です。

丁寧に確認したい科目

売掛金/買掛金

未収入金/未払金/未払費用

ここは「正しい資料が自動で出てくる」という性質の科目ではありません。
お客様の管理状況に依るため、漏れや計上タイミングのズレが起きやすい。

売掛金は漏れてはいけない科目ですが、これは正確に把握されていることが多いです。

注意が必要なのは未払金

・クレジットカード
・後払いのサービス
・月末締め・翌月払の請求書

など、支払時期がズレるものが多く、漏れると損益にも関わります。

まとめ

科目には「証憑で固まる科目」と「内容を読み取りにいく科目」があります。
業種や会社によっても違いますが、
月次や決算がスムーズに進まない理由は特定の科目にあることが多いです。

残高を合わせやすい流れを作ると、経理はぐっとラクになります。ご参考くださいね。

 

【姉妹日記】
次女保育園お休み。昨晩も眠れずしんどそう。
ゲームしたい⋯というつぶやきに負けて土曜日に解禁予定だったけど設定開始。長女には内緒。
なんやかんやお世話していると「ママもお疲れやのに⋯」と大人びたことも言うようになりました。

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