【確定申告2024】e-tax送信じゃないのは全体の26%・607万人

令和6年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について (国税庁報道発表資料)

先日、国税庁が公表した「令和6年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」の資料を見ました。電子申告の普及が進んでいるという実感はありましたが、あらためて、数字でも確認することができました。

e-Tax利用率の推移

確定申告の「e-Tax利用」は、ここ数年で急速に進んでいます。国税庁の発表によると、所得税のe-Tax(電子申告)利用率は、令和元年に 47.5%だったものが、令和6年には 74.0%に上昇しました。(これには、税理士による代理送信も含みます。)

私が税理士業界に入った頃はまだ、「(紙ではなく)電子申告で申告書を提出してもよろしいですか」と、ご依頼者の方に確認していましたが、いまは電子申告は当たり前になっています。
手書き用の複写の確定申告書をみることもなくなりました。

特にマイナンバーカードの普及とスマホ対応の改善が、一般の納税者にとってのハードルを下げたと考えられます。
青色申告特別控除の65万円を受けるためにはe-Taxでの申告が必要、というのも影響しているでしょうか。

スマホ申告の比率とその意味

令和6年(2024年分)の確定申告時期に相談業務に従事していて印象的なのが、スマホで申告される方が増えたなということです。

実際、資料によれば、令和6年にはe-Tax利用者のうち「スマホ申告者が408万人」に達しました。令和5年の316万人から大幅に増えています。自宅などからのe-Tax利用者が824万人ですから、自宅申告のうち約半数がスマホから申告されているということですね。

実感としては、「オンライン化が進んでいる」というよりかは、「PCを使わない申告」が、主流になりつつあるのではと。

かつては「パソコンが苦手だから紙申告」という選択肢が一定数ありましたが、それに変わって、「パソコンが苦手だからスマホで申告」、「パソコンより手軽だからスマホで申告」という流れになっているように感じます。

確定申告会場への来場者や紙申告の利用者が減っていることも、この表れのひとつつながるのではないでしょうか。

紙申告はどうなっていくのか

しかし、紙による申告がなくなることはないでしょう。長年「紙で申告」をしてきた方や、電子化に馴染みのない高齢層を中心に、「紙が安心」という根強い声が聞こえてきそうです。

確定申告相談業務で困惑したのが「紙への申告書への書き方」を教えてほしいというご相談です。これが、少なくありませんでした。
一言目に「㊹のところにはどう書けばいいですか」とご質問されるのです。私には、その番号がどの項目のことなのか全く把握していませんから、戸惑いました。申告書の様式を見ながらご対応しましたがなれないことに落ち着かなかったですね。

普段e-Taxや税務ソフトを利用しているので、計算方法を一緒に確認して数字を書いていく⋯ということは避けたいですが、このようなリクエストがたくさんありました。多くの相談従事者の税理士が、集計・計算ミスを回避するため、結局データを作成するという対応をしていたようです⋯。

紙ベースの申告はほかにも、証明書の添付が必要だったり業務効率は落ちてしまいますから、あえて紙を選ぶ理由は少しずつ減っていくのでしょうね。

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昨日打った頭がまだ痛む長女。風邪は全快まであと少し。毎日褒められたこととか楽しい報告をしてくれます。公園に遊びにも行きました。外は36℃。
次女お金の価値がわかるように。「牛乳1杯100円やけどどうする?」と聞くと「お茶にする!」と(笑)

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