基礎控除が変わったけれど

税制改正で、基礎控除が変わりました。
令和7年分の確定申告にも影響があります。

しかし、いざ税務相談の現場に立ってみると、基礎控除についてのご質問はそれほど多くありません。令和6年分の定額減税のとき、あんなにお問い合わせが多かったのと比べると、ちょっと不思議な感じもします。

改正のインパクトは、けっこう大きいんですけどね。
「仕組み」による減税は、やはり分かりにくいものなのかもしれません。

会場では「税金がかからないラインは?」というご質問もありますが、
皆さん「〇〇円です!」という明快な答えを望まれている印象です。
でも、今回の改正で、所得に応じて控除額が決まるようになりました。
「一律いくらです」というご説明は、難しいのです。

これまで以上に「だいたいこのラインです」というご案内になりますし、厳密に計算しようとすれば、それなりの工数もかかります。

基礎控除の話もそうですが、税金を考えるうえでは、「収入・所得・所得控除」の仕組みを理解することが必要になってきます。 この「あり方」の部分から丁寧にご説明することもありますが、あまり受け入れられない印象です。一部の熱心な方を除いては、ですが。

私たちが日常的に使っている考え方も、一般的にはちょっと敬遠されるようなことなんだな、と。 でも、だからこそ私たちが、お役に立てるのかなと思います。

申告会場には、ご自身での入力をサポートする形式の場所もあります。 自分でやろうと考えて来られた方が、思いのほか苦戦されている姿を拝見すると、つい「税理士を頼ってくださいね」とお声がけしたくなります。(10年ほど通って、ようやくコツを掴みかけている方もいらっしゃいますが)

きっと、ご本人が想像されている以上にお手間がかかっているはずです。
それでも、「こんなに大変なんだ⋯」と少しでもご理解いただけたら、プロとしてはちょっと嬉しいような気持ちもあったりもするのです。

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