私のこれまでの仕事経験のひとつに、経営企画室での仕事があります。
その業務のひとつに「予実管理」がありました。
予算を立て、毎月の実績と比較しながら、最終的な着地を予測していく仕事です。
私にとっては日常的な業務でしたが、その仕事をするうえで前提になっていたことがあります。それは、会計が整っていたことです。
予実管理は未来を見る仕事ですが、その土台になるのは現在の数字だからです。
・今どれくらい売上があるのか。
・利益はどのような状況なのか。
・予算と比べてどう推移しているのか。
そうしたことが見えていて、はじめてその先の予測をすることができます。
予測も、前年度「実績」や上半期「実績」を基に行うことが多くありました。
経理部の人員が複数人いて、経理がしっかり整っていることを、当時は当たり前だと思っていました。
経営企画室で仕事をしていると、必要な数字は経理部門から出てくるものだったからです。
そして今、税理士としてお客様とお話ししていると、この感覚を思い出すことがあります。
経理が後回しになっていて、数字の整理が十分にできていないケースも少なくありません。日々忙しくされているなかで、経理まで手が回らないこともあると思います。
もちろん、感覚的には収支を把握されていることも多いでしょう。
ただ、会計が整っていない状態では、客観的に現状を把握することが難しくなります。
・利益はどれくらい出ているのか。
・お金はどのように動いているのか。
・このまま進んで大丈夫そうなのか。
そうしたことも見えにくくなってしまいます。
経理がきちんと整っているのを見ると、嬉しくなります。
経理というと申告のための作業と思われがちですが、それだけではありません。
現状を知り、その先を考えるための土台にもなります。会計が整ってくると、今まで見えにくかったことが少しずつ見えてきます。
予実管理の仕事をしていた頃もそうでしたし、税理士として仕事をしている今も、その感覚は変わっていません。
だからこそ、地味ですが、まずは数字を整えるところから始めたい、足元を固めていきたいと思っています。
